こんにちは、toriloverです。
今日はアメリカのベーコンの話を書こうと思います。
アメリカのカリカリベーコンは日本人にも人気だけれども・・・
日本に本帰国された方からたまに聞くのが、日本のベーコン、アメリカみたいにカリカリにならない、あれが恋しいという話です。アメリカに来る前は、へーそーなんだ、なんか美味しそうと思っていました。
ところが実際いただいてみると、カリカリすぎるのはあまり好みではないことに気が付きました。口の中で刺さる刺さる。でもカリカリになるまでしないと、脂がいつまでもベーコンの身から出てくるので、気になって焼き続けてしまって結局カリカリになります。
そして、日本でよく作っていた厚切りベーコンのパスタをつくるためのベーコンブロックがほとんど売られていないことも気が付きました。肉の部分も、日本のベーコンと比べて赤くて生っぽくて、なんでだろうなあと思ってまして、あれ？もしかしてこれ生じゃない？と気が付きました。日本のベーコンは、実は加熱済みで、買ってきてパック開けてそのまま食べられるものが多いです。肉が生だからふにょっとしているので、ブロックでは扱いづらい、調理時に中まで火が通るか不安、というので塊のまま売られるのがないのかもしれません。
Central Market や精肉店で、比較的厚切りな商品はみかけたことはあります。けど結構高かったですし、これも良く作っていた厚切りベーコンパスタにするには薄いです。
それでまた調べてみると、日本のは殺菌のために中心温度63℃で30分間加熱、またはこれと同等以上の加熱殺菌が行われているものが主流で、商品的にはハムのような感じなんだとか。なるほど、それでカリカリにならないのね！！
ロシア・東欧スーパーCraft Foodでそれっぽいものを見かける！
そんなこんなで諦めていた加熱済みベーコンですが、ある日何の気なしにPlanoのCraft Foodを見ていたら、それっぽいものがショーケースに入っているではないですか！！
この色、日本のベーコンみたいですよね！？
そんなに高いわけでもなかったので、とりあえず買ってみました。
家でゆっくりラベルを読んでみると、ポーランドのものだと分かりました。ラベルに書かれたboczek parzonyという文字を調べると、蒸しベーコンとか加熱済みとかいう意味らしいということもわかり、これは本当に日本っぽいベーコンかもしれません！
さらにAIなどを使って調べたところによると、ポーランドでは「boczek」と呼ばれる豚バラ肉のベーコンが主流で、大きく分けて「boczek wędzony（燻製ベーコン）」と「boczek parzony（蒸しベーコン、加熱済み）」があるとのこと。
boczek parzonyは、蒸したりボイルしたりして加熱処理されたベーコンで、そのまま食べられる（ready-to-eat）商品として販売されています。一方、boczek wędzony（燻製ベーコン）は加熱されていない場合が多く、調理して食べるのが一般的です。
この燻製ベーコンというのが、アメリカのベーコンなんですね。
なんとなく、加工肉というとドイツかなあと思って合わせて調べてみたら
boczek parzonyと同じタイプの加熱済みベーコンは、ドイツでは「Kochspeck」「gekochter Speck」と呼ばれ、スーパーや精肉店で一般的に販売されています。
とのこと。カリカリベーコンのできなさに、日本のベーコン、なんか手を加えててダメだなあみたいな論調がネットにはあったけど、製法的には欧州にももともとあるタイプなんやん！別にええやん！となりました。
パスタ作りました
早速パスタ作りました。まだ具だけ炒めている段階の写真ですが、そう、これこれ！これよー！大満足でした。
まとめ
あまりに日本のベーコンだめやんという話がネット上に多くて、うーんとなっていました。
私みたいにあのカリカリ実はあんまり好きじゃないって方他にもおられるでしょうか。もしおられたら、ヨーロッパのものを探すと近いものがあるかもしれません。
ポーランドのものも、メーカーによって独自スパイスを配合していたりするらしく、味は日本とちょっと違うものもあるかもという話だったので、買う際は材料などを見てみてくださいね。私はそれはそれでおいしそうだなあと思うので、見かけたら買ってみたいと思います。
ではでは。
