こんにちは、toriloverです。
今日は家で作るカレーのお話です。
Pork vindalooが気になった
だーーーいぶ前ですが、アメリカに来てからたまにスパイスカレーを作るようになったという話を書いたことがあります。その際に参考にしていた本が、印度カリー子さんという方の本だったのですが、YouTubeをされていることに最近気が付きました。
動画をいくつか見ていましたら、ポークビンダルーというカレーが流れてきまして、それがとても気になりました。
なぜかというと、インドにはキリスト教徒もおられて、豚を食べられるはずの方々もいらっしゃるのではと思っていたのですが、実際にはダラス周辺にあるインド系のレストランでは豚のカレーを見たことがなかったからで・・・でもこの動画で実際あるらしいことが分かって急に興味がわいてきたのです。
とはいえ、マップでメニュー検索してもポークビンダルーが載っているお店は見つかりません。ハラル対応なんかも求められることが多いエリアでもあるので、お店で扱うのは難しいのかなあと想像しました。
Pork vindalooとは?
そもそもポークビンダルーはどんなカレーかといいますと、ポルトガルの影響を受けたものだそうです。
解説サイトを見つけたので、そこから引用します。
ポークビンダルーは、西インドのゴア地方を起源とする、豚肉を使ったカレー料理です。最大の特徴は、酢(ビネガー)とニンニクをふんだんに使うことによる、はっきりとした酸味と、唐辛子や各種スパイスが織りなす刺激的な辛味にあります。
ポークビンダルーの起源は、大航海時代のポルトガルにまで遡ると言われています。当時、インドのゴア地方はポルトガルの植民地でした。ポルトガル人が船上での食料保存のために、肉をワインビネガーとニンニクで漬け込んだ料理「カルネ・デ・ヴィーニャ・ダリョス(Carne de Vinha d’Alhos)」を持ち込んだのが始まりとされています。
インドというとイギリスの植民地だったというのはすぐに思い出しますが、他の国に領有されていた場所や時期もあって、ポルトガルの影響のある場所もあったんですね!
インドの歴史を勉強し直したいです。高校の時に勉強したことはほぼ忘れてしまっています。
このポルトガル料理が、ゴアの地で手に入る唐辛子や様々なスパイスと融合し、現地の食文化に合わせて変化を遂げた結果、現在の「ビンダルー」が誕生したと考えられています。当初は豚肉が主でしたが、現在では鶏肉や羊肉、さらには魚介類を使ったビンダルーも存在します。料理の名前も、「ヴィーニャ・ダリョス」が訛って「ビンダルー」になったという説が有力です。歴史が生んだ、まさに文化のフュージョン料理ですね。
酸っぱいもの好きな私にはすごくはまりそうな気がします。インドの香りのポルトガル料理?ポルトガルの香りのインド料理?
カレーの素らしきものを買ってみました
ビンダルーという名前のついたカレー自体はインド料理店で見かけていましたが、これまでは食べたことがなくて。なので正解の味が分からない状態です。
カリー子さんの動画があるとはいえ、いちから全部味付けをやるのは難しいなあと思って悩んだ結果、インドスーパーでこちらを買ってまいりました。
今回は右のvindalooの素っぽいのを使います。

材料は大体この瓶の裏面に書かれている材料の2倍で作っていますが、少しでもフレッシュな香りを感じられるように、我が家アレンジを加えて作ってみています。何度もやるうちにレシピが固定化してきたので、今日はそれをメモを兼ねて記録しておきたいと思います。
アレンジしている点
瓶に記載の作り方に加えたアレンジは以下のものです。
①ホールスパイスをテンパリングして香りを足す
②ニンニクとショウガのおろしたものを足す
③カレーパウダー(ガラムマサラ)を足す
④楽をするために冷凍あめ色玉ねぎを使う
⑤トマトピューレは常備しておくのが面倒なので、ふつうのトマト缶1つを煮詰めて使う
⑥肉はKrogerでよく売られているパックのものをそのままマルっと使う(カットはする)
大変そうになっていないか?と思われるかもですが、実際大変なのはホールスパイスを買っておくことだと思います。これは一回買ってしまえばしばらく使えるので、カレー好きさんにはおすすめです。
材料
豚肉 2lb
サラダ油(マスタードシードオイルがあればそれでも)大さじ1強
ガラムマサラ(エスビーのカレー缶とかも〇) 大さじ1
マンゴーチャツネ(トレジョで買えます。甘みをつけたい場合だけ。)
ホールスパイス
- グリーンカルダモン 5粒
- ブラック(ブラウン?)カルダモン 1粒
- クローブ 5粒
- シナモン 3cm
- スターアニス 1かけ
- クミンシード 小さじ1
トマト缶 1缶を煮詰めておく
冷凍あめ色玉ねぎ 4キューブ
おろししょうが、おろしにんにく 5センチくらい
水
あめ色たまねぎはWild Forkで買えるもので、あめ色になるまで炒めるのが面倒でない人は玉ねぎを用意すればオッケーです。
肉はこれをよく使っています。骨入りと書いていますが、実際はそんなには入っていないなと思って使っています。骨はたまにあるので、食べるときはご注意ください。実物の写真が残ってなかったので、krogerアプリから拝借。

作っているところ
油を熱したところにホールスパイスをいれます。クミンシードは時間をずらして入れます。このときはシナモンと八角がなかったので省略されています。ついでにあったマスタードシード入れました。

テンパリングしたら、冷凍飴色玉ねぎとおろししょうが、おろしニンニクを入れます。ショウガとニンニクを先に入れると水分ではねるので、玉ねぎのあとに。
そのあとカットした肉とビンダルーの瓶詰ペースト大匙6、事前に作っておいたトマトピューレ、ガラムマサラを入れてさっと混ぜます。この後すぐに水を瓶に記載の倍量を入れます(他も倍入っているので)。
写真は一通り材料が入ってこれから水をいれるところ。

分量のお水を入れるとかなり水っぽくなります。写真がなくてすみません。
そこから40分から1時間、こびりつかないように煮込み続けると、こんな感じになります。煮込み時間は水分量を見て決めてください。

盛り付けるまえに味見をしていただき、甘みを足したい時はマンゴーチャツネを入れて少し煮てください。
この分量で作るとお肉がかなりゴロゴロになりますので、気になる方は調整してください。
我が家はお肉ごろごろを楽しみたいのでこの分量で作っています(裏面に書いている量もこれくらいで合っています)。
まとめ
豚肉と酸味はほんとに合うなあと思います。脂がほどほどにあるのがいいのでしょうね。今作っているレシピは我が家的にはじゅうぶん美味しいと思っているのですが、まだお店のビンダルーは食べていないので、いつか近いうちに食べて正解に近いのか確認してみたいなあと思っています。
この素を使う作り方に慣れてきたので、次はビリヤニも作ってみたいなあと思っています。
ではでは。

